10月13日は豆の日。お豆でみんな健やかに。

NEWS & EVENT

2024.02.22

お豆のコラム㉝ 具材たっぷり。味わい豊かな豆の煮込み

暖かい日と寒い日が交互に続く三寒四温。春の訪れの近いことを感じさせるものの、体調管理の難しい時期でもあります。寒い時には具材たっぷりの煮込みがうれしいものです。今回は豆の煮込み三種をご紹介します。
レシピを考案してくれたのは料理研究家の丸山久美さん。スペインに14年滞在して料理を学んだ丸山さんによると、スペインではとてもよく豆を食べるそうです。「具材のうまみをたっぷり吸った豆のおいしさは格別です」と丸山さん。
今回教えていただいたのは、シーフードを使ったものと、スペイン版お雑炊。しっかり栄養をとれるうえに、満足感のある一品です。

 

【準備-豆を煮る-】※豆の煮汁も使います。捨てないように注意してください。
1、豆はたっぷりの水で皮がぴんと張るまで浸水させる。
2、水ごと鍋に移し、一度、ぐらぐらと煮たててから煮汁を捨てる。
3、再びたっぷりの水を入れて火にかけ、沸騰したらとろ火にしてコトコト煮る※アクが出る場合は取り除きながら煮る。
4、やや硬めの茹で具合で火を止め、そのまま冷ます。

 

【大福豆と白身魚の煮込み】

 

とてもよくダシの出るタラを使った煮込みです。なんとトッピングは茹で卵。スペインではよくやるそうで、半分に切ったものをそのままのせて、崩しながら食べてもいいそうです。春近くなったら、アサリを加えても、さらにダシが出ておいしさが増します。

[ 材料 ] ※4人分

大福豆(乾燥)200g タラ(切り身)3切れ ねぎ1本 ホウレンソウ1/4束 ニンニク1片 ゆで卵1個 オリーブオイル大さじ1 塩・黒こしょう各適量

[ つくり方 ]

1、タラは食べやすい大きさ切り、全体に塩(分量外)をふり、30分ほどおく。
2、ねぎは小口切りに、ニンニクはみじん切りにする。ホウレンソウは3cm長さに切る。
3、鍋にオリーブオイルを入れて温め、ねぎとニンニクを入れて炒める。
4、ねぎがしんなりとしたら豆と豆の煮汁(2カップ)、タラを入れて弱火で15分煮込む。ホウレンソウを入れてさらに10分煮込む。味をみて、足りないようなら塩を加える。
5、器に移し、茹で卵を加える。

 

【金時豆と野菜の煮込み】

 

ご飯が具材の1つとして入った煮込みです。スペインではお米から煮込むそうですが、簡単につくれるようにご飯を加えるレシピにしていただきました。とても優しい味わいで、パプリカの風味がアクセントになっています。

[ 材料 ] ※4人分

金時豆(乾燥)100g トマトの水煮(ホール缶)200g 人参1/3本 じゃがいも小1個 玉ねぎ1/2個 ご飯50g ニンニク1片 ローリエ1枚 パプリカパウダー小さじ1/2 オリーブオイル大さじ1 塩・黒こしょう各適量

[ つくり方 ]

1、玉ねぎとニンニクは粗みじん切りにする。人参とじゃがいもは1cmの角切りにする。
2、鍋にオリーブオイルを入れて温め、玉ねぎを弱火で炒める。しんなりとしてきたらニンニクを加え、香りが立ったらトマトの水煮を加え、潰しながら煮詰める。
3、トマトが煮詰まったら、人参とじゃがいも、豆と豆の煮汁(3カップ)、パプリカパウダーを加え、野菜がやわらかくなるまで15分ほど煮込む。
4、ご飯を入れてさらに5分煮込む。水分が足りないようなら煮汁または水を加える。
5、塩・黒こしょうで味を調える。

 

【金時豆とイカの煮込み】

 

金時豆とイカ、2つの食感とうまみの違いが楽しい煮込みです。レシピでは、イカは簡単な輪切りにしていますが、角切りにしたほうがスプーンで食べやすいそうです。丸山さんによると、スペインではスープや煮込みをスプーン料理と言うそうです。豆料理もその一つで、スプーンですくってたっぷり食べるのだそう。少し手間をかけてもいい方はぜひ試してみてください。

[ 材料 ] ※4人分

金時豆(乾燥)200g イカ1杯(スルメイカ、ヤリイカ、コウイカ、どれでも) 玉ねぎ1/2個 ピーマン1個 ニンニク1片 白ワイン50cc オリーブオイル大さじ1 塩・黒こしょう各適量

[ つくり方 ]

1、イカは内臓、軟骨を取り除き、皮を剥く。胴は輪切り(または2~3cmの角切り)に、足は大きな吸盤を取り除いて食べやすい大きさに切る。
2、玉ねぎ、ピーマン、ニンニクは粗みじんに切る。
3、フライパンにオリーブオイルを温め、玉ねぎを弱火で炒める。しんなりとしたらピーマンとニンニクを加えさらに炒める。
4、イカを加えて、さっと混ぜ合わせ、白ワインを入れて煮詰める。
5、豆と豆の煮汁(2カップ)を加えて混ぜ、塩・こしょうをふり、ふたをして弱火で30分煮込む。

今回は、どれも豆と具材から出るうまみだけでいただくレシピになっていますが、もし物足りないようなら固形スープの素を加えて調整してください。

 

豆の煮汁を使うことで、豆の栄養を余すことなくとれる煮込み料理。豆を煮汁ごと冷凍しておけば、忙しい時にも栄養豊富な一品をサッとつくることができます。季節の食材を使ってご自分のレシピを見つけてみてください。

 

 

 

ページトップへ