10月13日は豆の日。お豆でみんな健やかに。

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2025.08.12

お豆のコラム㊴ 市販の蒸し豆やあんでつくる、夏のスイーツ。

 

今回は、煮炊きは短時間で済ませたい夏にぴったりのレシピをご紹介します。市販の蒸し豆やあんを使ったスイーツです。
蒸し豆は、乾燥豆を茹でずに蒸して戻したもので、小豆と黒豆の蒸し豆がサラダ豆のようなドライパックで販売されています。豆類にはビタミンB群が豊富に含まれていますが、ビタミンB群は水溶性です。また、健康維持に欠かせないミネラルの1つであるカリウムも豆類には豊富ですが、これも水溶性です。蒸す調理法の利点は、これらが失われるのを防ぐことができること。また、豆本来の味わいや食感が保たれ、煮崩れしにくいという特長もあります。もちろん蒸し豆は自宅でもつくれますが、暑い夏や、少量欲しいときには、やっぱり市販品が便利です。
あんは自分で焚くという方も多いと思いますが、市販品を活用したいのは漉しあん。なめらかで雑味のない漉しあんを自宅でつくるのはとても難しいので重宝します。
今回のレシピは、料理研究家の吉田愛さんにお願いしました。何気ないけれど意外性があり、見た目もおしゃれな吉田さんらしい二品。お客様にお出ししても喜ばれそうです。

 

コーヒーゼリーの上にパンナコッタを重ね、最後に粒あんをトッピングしたグラススイーツです。コーヒーゼリーと粒あんの組み合わせってどうなの? と思いますが、コーヒーの苦みがあんのコクのある甘さを引き立ててくれるようで好相性です。また、生クリームでつくる滑らかなパンナコッタが、食感の違うゼリーと粒あんのくちどけを一つにしてくれます。レシピでは、コーヒーの量を子どもも食べられるくらいの苦さにしましたが、もう少しコーヒーの量を増やしても美味です。

【 材料 】カップ4個分

<コーヒーゼリー >
A:インスタントコーヒー大さじ2 砂糖大さじ2
水300ml 粉ゼラチン5g
<パンナコッタ>
A:生クリーム100ml 牛乳50ml
砂糖小さじ2 粉ゼラチン3g ラム酒小さじ1
<トッピング>
粒あん適量 セルフィーユ(お好みで)

【 つくり方 】
●コーヒーゼリーをつくる
① 粉ゼラチンに水大さじ2(分量外)を入れてふやかす。
② 鍋に水を入れて一煮立ちさせ、Aを加えて溶かす。火を止めて①を加えて溶かし、ボウルに移す。氷水にあてて軽くとろみがついたらカップに入れ、冷蔵庫で冷やし固める。
●パンナコッタをつくって重ねる
③ 粉ゼラチンに水大さじ1(分量外)を入れてふやかす。
④ 鍋にAを入れて一煮立ちさせ、砂糖を加えて溶かす。火を止めて③を加えて溶かし、ボウルに移す。氷水にあてて軽くとろみがついたらラム酒を加えて混ぜ、②に注ぎ、再び冷蔵庫に入れて冷やし固める。
●トッピングと飾り付け
⑤粒あんをのせ、好みでセルフィーユをのせる。
※お好みでインスタントコーヒーを大さじ1/2追加し、濃くしてもおいしい。

 

夏の風物詩のひとつとも言える、あんみつ。涼しげな寒天につるんとした白玉、そこに滑らかな漉しあんを添え、蜜をかけていただくのは格別ですが、欠かせない名脇役が塩味の赤えんどう豆です。でも、国産の赤えんどう豆はとても貴重で手に入りにくいのが現状です。そこで、塩味の黒豆を使ってみました。蒸し黒豆に塩をして置いておくだけで、簡単につくれるうえにおいしく、あんみつによく合います。また、今回の白玉には甘酒を使いました。かすかに甘く、甘酒の風味の香る白玉が、あんみつを大人の味わいにしてくれます。この組み合わせのあんみつ、とてもおいしいので、ぜひつくってみてください。

【 材料 】4人分
<寒天>  水250ml 粉寒天2g
<甘酒白玉> 白玉粉70g 甘酒70ml
<塩黒豆>  蒸し黒豆のドライパック20g 塩少々
漉しあん、黒蜜、お好みの果物、各適量

【 つくり方 】
●寒天をつくる
① 鍋に水と寒天を入れて混ぜながら中火にかけ、煮立ったら火を弱めて1〜2分煮る。バットに移し、固まったら冷蔵庫で冷やし、食べやすく切る。
●甘酒白玉をつくる
② ボウルに白玉粉を入れ、様子を見ながら甘酒を加え、耳たぶくらいの硬さになるまで混ぜ、12等分にして丸める。鍋に湯を沸かして茹で、浮いてきたらさらに1〜2分茹でて冷水にとる。
●塩黒豆をつくる
③ 黒豆に塩をふって混ぜておく。
④ 寒天、甘酒白玉、こしあん、果物、塩黒豆を器に盛り、黒蜜をかける。

 

天気予報によると、8月半ばに少し暑さが和らぐものの、8月後半から9月初めは残暑が厳しい見込みだそうです。市販のあんや蒸し豆を賢く使って、おいしい夏のスイーツをつくり、暑さを楽しく乗り切ってください。

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