10月13日は豆の日。お豆でみんな健やかに。

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2017.10.11

新米を楽しむように「新豆」を食べよう、2017年版。豆の産地、北海道から収穫だより。

 

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平成29年産新豆の収穫の季節がやってきました。8月の涼しさが心配されましたが、今年の豆類の出来は上々のようです。
保存のきく豆なので忘れがちですが、豆類も、お米と同じように、新ものはまた格別です。ぜひ、煮立てを味付けなしで食べてみてください。よい香りがして、ホクホクと、みずみずしく、初々しい味わいがたまりません。そして、何より、すぐ煮えます。きっとびっくりします。
栄養豊富な豆を、新ものの出回るこの時期に味わって、豆のおいしさの真価を実感してください。きっと豆好きになります。短期間に食べきれない場合は、後々もおいしく食べられるように上手に保管してくださいね。(保管方法も掲載のコラムはこちらから)。
「豆月間」の10月、北海道から収穫だよりをお届けします。豆の種類によって私たちの手元に届くのは、10月〜年内。市場に出回るのが楽しみです。

 

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十勝川の支流である利別川と美里別川の交わるところに位置する本別町。沖積土の肥沃な大地に恵まれ、良質な豆が特産の日本一の豆の街です。
登坂昇さんは7種類の豆を、他の作物とともに輪作しています。登坂さんがつくっている小豆の品種は「エリモショウズ」。味がよいと評価が高く、主に和菓子の材料として使われている品種です。登坂さんがつくった豆類の一部は種として種苗会社に納入されており、豆の品質のよさは折り紙つきです。
「今年はいいんじゃないかな。さやの実入りもいいし、かたちもいいよね」と登坂さん。収穫直前のさやを割って見せていただいたところ、つやつや、ふっくらとかたちのよい小豆がこぼれました。素人目にも、とてもよさそうです。これを餡にしたら、さぞおいしいだろうなと思い、新ものが市場に出回る日が待ち遠しくなりました。
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小豆よりふたまわりほど大粒の大納言。煮たときに皮が破れにくいという特徴があり、和菓子では鹿の子や甘納豆などに使われます。豆の街である本別町の誇る豆が大納言です。「やっぱり普通の天候が一番いい。暖かいときは暖かく、涼しいときは涼しく、雨が降るときには降ったほうがいい。今年はそういう年。特に、7月中旬の花の時期が一番大事で、今年はこの頃がよかったよね。花のときが大事なのは豆も人も一緒だよ(笑)」と阿保(あぼ)静夫さん。収穫の10日ほど前の畑の大納言は、さやを割ると大粒で粒の様子もよく、とてもおいしそう。もう、ほぼ仕上がっていました。奥様の房枝さんは、「豆ではりきる母さんの会」のメンバーです(豆はり会について、詳しくはこちら)。「大納言は、小豆に比べてあっさり食べられる気がします。大粒でホクホクしているので、粒を食べたいときに大納言を使うことが多いですね」と、豆の扱いに慣れている房枝さん。いつも小豆を使う赤飯に、ぜひ新ものの大納言を使ってみてください。大納言の新ものならではのホクホク感が際立ち、きっと子どもも赤飯が好きになります。honbetsu2

 

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十勝の南東に位置する豊頃町。豆類の生産が盛んなこの地で、親子で農業を営む山本達実さん、孝さん。お父さんの達実さんは、平成22年度農林水産祭農産部門で内閣総理大臣賞を受賞した、優れた生産者です。
山本農場は、達実さんが二代目、孝さんが三代目の家族経営の農場です。水はけのよくない土地で、農地の基盤整備を進め、また独自の輪作体系の実施や、独自の密植栽培(株間を狭くして1か所に蒔く種の数を減らす)に取り組むなど、一朝一夕にはできない努力を重ね、収量をしっかり確保した良質な豆の生産に成功しています。その詳細をうかがうと、並々ならぬ積み重ねに、畑の豆が大事な宝物のように感じられます。
豆類は、小豆、金時、大豆、手亡を主につくっています。今回は、収穫直前の赤い福勝(ふくまさり)金時と、白い福白金時を見せていただきました。
「金時は大変なんだよ。赤は色流れしてもいけないし、白は汚れてもいけないからね。雨の量など収穫時期などの条件がちょっと違っただけで出来が違うから」と達実さん。さやを割ってみると、乾燥前のピンク色に近い赤の福勝金時、陶器のような滑らかな色が美しい福白金時、ともに色もよく、大粒で上出来に見えます。「さやのつき方や、粒の形のそろい方、形がいいかなどで判断しますが、今年は期待できそうです」と孝さん。
料理の幅の広い金時豆。上出来の今年、たくさん食べましょう。
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「高級菜豆」と呼ばれる虎豆と紫花豆をつくっている、石川修さん(石川さんについて、詳しくはこちら)。特に虎豆は、石川さんが農業を営む訓子府町が主産地で、特産品と言われています。花豆には紫と白がありますが、石川さんがつくっているのは紫花豆です。
虎豆も花豆も、蔓性で丈高く伸びるので、支柱を立てて、丁寧に蔓を巻きつけて育てます。収穫は本当に大変で、まず、支柱から蔓を外さなければなりません。「この時期が一番体力を使います。腰が辛いんですよ」と石川さん。虎豆の場合、石川さんの畑は130アール。1アール10メートル四方×130ですから、その大変さが容易に想像できます。支柱から外したら「にお積み」して乾燥させ、脱穀は約2週間後です。
「虎豆は、今年の出来はすごくいいですよ。冷夏だったので、ゆっくり熟したためかすごくよくて、形もいいし、莢に豆が詰まっている感じです。紫花豆もよさそうですよ」とのこと。楽しみです。
以前シェフだった石川さんが最近凝っているのが、虎豆の豆ご飯! 下の写真を見てください。本当においしそう。石川さんいわく「虎豆の旨味がよく出て、ご飯もおいしいし、豆もホクホクで超おいしいです。塩ぱらりでもいけます」。新豆だったらすぐ煮えるので、浸水しておいた豆をご飯と一緒に入れ、翌日炊くだけでOKです。
紫花豆は、粒の大きさを生かして、シロップ煮のようにすると、ちょっとしたお菓子になります。ポリフェノールが含まれて、独特のコクのある味わい。一度つくると病みつきになります。
最後に石川さんからのメッセージです。
「愛情込めて育てています。新もののみずみずしい味わいをぜひ楽しんでください」
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収穫まで約5カ月かけて、半年後にやっと私たち消費者の手もとに届く豆。時期によっては、ちょっとした天候の変化に出来が左右される豆を、こうしてつくってくれている生産者さんには頭が下がります。
新ものを購入するときは、袋等に「新もの」「新豆」「平成29年産」などと記載されているものを選びましょう。豆類の主産地、北海道の大地の恵みである豆の新ものを、おいしく食べてください。

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